経営者として、そして働く人として──『経営12カ条』に学ぶ原点回帰

こんにちは、クラウン情報テクノロジー代表の増井です。
今週は「社長の本棚」のカテゴリとして、私自身が繰り返し読み返している一冊、稲盛和夫氏の『経営12カ条』をご紹介します。

経営に携わる者だけでなく、組織で働くすべての人にとって、あらためて心に刻みたい原則が詰まった一冊です。
今回は、特に印象に残っているポイントを抜粋し、当社の取り組みや私自身の考えと結びつけながらご紹介します。


1. 「事業の目的、意義を明確にする」

事業の目的が「売上」や「利益」だけにとどまっていないか。
稲盛氏は、「動機善なりや、私心なかりしか」と常に問う姿勢を重視しています。

当社にとっての目的は、SESというビジネスモデルを通じて、エンジニアの育成と、お取引先企業への技術的価値の提供を両立させること。
利潤はその結果としてついてくるものであり、第一の目的ではありません。


2. 「具体的な目標を立てる」

理想だけでは行動につながりません。
稲盛氏は、達成可能な目標を明確にし、全社員で共有することの大切さを説きます。

当社でも、月次定例会議において各チームの目標や進捗を共有し合う文化を築いてきました。
これはまさに、組織としてのベクトル合わせであり、個々の目標意識を高めるための場でもあります。


3. 「強く持続した願望を持つ」

「願望」は単なる“希望”ではなく、“執念”に近いものであると稲盛氏は言います。

組織の中で、継続的に努力し、困難に負けず挑戦する人材こそが、最終的に成長し、結果を出すことができるのです。
当社でも、人材採用において「スキル」よりも「意欲と継続力」を重視している理由がここにあります。


4. 「誰にも負けない努力をする」

技術力においても、マネジメント力においても、競争は常に存在します。
「凡事徹底」──誰でもできることを、誰にもできないレベルまでやりきること。
それが信頼につながるという稲盛氏の教えは、SESの現場にこそ通じるものがあります。


5. 「採算を常に意識する」

高還元型の契約社員制度や、プロジェクト管理においても「利益が出る構造」であるかを見極める力は、経営側だけでなく、社員にも求められる視点です。

利益なき成長は、持続性を失う。コスト意識と業務効率のバランスをどう取るか。
これは、今後の中堅社員にこそ持っていてほしい感覚です。


6. 「全員の知恵を集める」

上下関係を越えて、現場の声に耳を傾け、全員の知恵を結集する。
それが強い組織づくりの要であると稲盛氏は説きます。

当社でも、週報・人事評価シート・定例会議などを通じて、社員一人ひとりの“気づき”や改善提案を吸い上げる仕組みを意識して整備しています。


7. 「感性的な悩みよりも、科学的な判断を」

ビジネスにおいては、悩みすぎるよりも「事実ベースで判断」することが重要です。
稲盛氏の言う“科学的”とは、データや因果関係を冷静に見極める姿勢。
これは、技術者としての基本姿勢とも重なります。


8. 「土俵の上で勝負する」

言い訳せず、逃げず、正面から勝負する覚悟を持つこと。
これは、経営にもプロジェクト運営にも共通する心構えです。


まとめ:原点に立ち返るための12の問いかけ

稲盛和夫氏の『経営12カ条』は、読み手の立場によって見え方が変わる一冊です。
経営者として、技術者として、あるいは一人の社会人として、どのように働き、生きるか──それを日々問い直すヒントが凝縮されています。

当社のように、安定と変化が共存するSESビジネスにおいては、理念や原点を忘れず、足元を見つめ直すことがますます重要になってきています。
「何のために」「誰のために」仕事をしているのか。
ぜひ皆さんにも、この機会に考えてみていただけたら幸いです。

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