タピオカ屋はどこへいったのか?── なぜ“バズる”と潰れるのか、持続するビジネスとの違い
こんにちは、クラウン情報テクノロジーの増井です。
7月も最終週、恒例の「社長の本棚」の時間です。
今回は、菅原由一さん著 『タピオカ屋はどこへいったのか? なぜ“バズる”と潰れるのか』(KADOKAWA)を読み、当社の事業との共通点を考えるきっかけになったので、その話をしたいと思います。
1. バズるは一瞬、持続は難しい
この本では、パンケーキや電球ソーダ、高級食パン、そしてタピオカなど、次々に街に現れては消えていった“バズる商売”の舞台裏が描かれています。
なぜあれだけ人が並んでいた店が、気づけば次々に閉店してしまうのか。
それは「バズる(爆発的に流行する)」という状態は、瞬発力こそあれど、長期的なファンや市場の基盤を築けていないからです。
著者はこの構造を、仕掛ける側の戦略とともに冷静に解剖しています。
2. 仕掛けやすい業態、でも続かない
とくに印象に残ったのが、バズる業態の共通点です。
- 小資本・低参入障壁で真似されやすい
- 目新しさが最大の価値なので、一気に飽きられる
- 商品にコアな専門性がなく、差別化しにくい
つまり短期決戦型で、最初から「長くやるつもりがない」商売が多い。
その中で一時的に大きく稼ぐ手法は否定できないものの、従業員や投資、仕入れ、出店戦略をどう回すかは極めて難しい問題です。
3. 金融ITに特化する当社の事業との共通項
この話を読んで、私は自然と当社のSES事業、とりわけ金融ITに特化してきた道筋を思い出しました。
当社はSESとして様々なプロジェクトに参加していますが、証券・資産運用・保険業務を中心とした「金融系の業務知識」に強みを持つエンジニアが多数在籍し、自然と金融系の案件が増え、さらに深く任される──そんな循環が生まれています。
株式・債券・先物オプションといった高度な商品知識や、「止めない」「秒単位での正確さ」「複雑な規制への対応」が求められる金融システムは、一朝一夕では築けないノウハウの塊です。
ここにこそ、「短期の流行ではなく、長期的な信頼の上で事業を育てる」という本書のテーマとの共通項を感じました。
4. だからこそ、価値は積み重ね
本書の最後で語られるのは、
「本当に価値のあるものは、地道に積み重ねられ、ファンに支えられて残る」ということです。
私たちがやっている金融ITの世界も同じで、単なる開発リソースとして数合わせするのではなく、そのシステムのビジネス構造や規制、業務の専門性にまで踏み込めるからこそ長期的に任される存在になれる。
そして、その中でエンジニア一人ひとりも市場価値を高め、食いっぱぐれない専門性を築いていけるのです。
まとめ:長く価値を生む仕事を一緒に
『タピオカ屋はどこへいったのか?』は、ブームの裏側から「持続する商売の難しさ」を問い直す本でした。
これを読みながら改めて思います。
私たちはこれからも、短期的な流行に左右されず、「金融ITに強い、小さなプロ集団」として長く信頼される会社でありたい。
そして、そんな環境で一緒に専門性を磨いていける仲間を、これからも歓迎しています。



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