『道をひらく』から学ぶ、仕事と人生の向き合い方

こんにちは。クラウン情報テクノロジーの増井です。

本日は2025年の最終日、12月31日。
まずは一年間、当社のブログを読んでくださった皆さま、そして日々現場で力を尽くしてくれた社員の皆さんに、心から感謝申し上げます。

月末最終週恒例の「社長の本棚」。
今年の締めくくりに取り上げたい一冊は、松下幸之助の『道をひらく』 です。

言わずと知れた名著であり、経営者だけでなく、働くすべての人に読み継がれてきた一冊です。
年末という節目にこそ、静かに向き合いたい本だと感じています。


1. 『道をひらく』は「成功法則」の本ではない

この本を初めて手に取った方の中には、
「経営のノウハウが書かれている本」
「成功者の体験談集」
そんな印象を持つ方もいるかもしれません。

しかし『道をひらく』は、いわゆるハウツー本ではありません。

書かれているのは、
・どう考えるか
・どう悩むか
・どう自分と向き合うか

という、人としての“姿勢”そのものです。

だからこそ、時代が変わっても色あせず、何度も読み返され続けているのだと思います。


2. 仕事とは「与えられた環境で最善を尽くすこと」

本書を通して一貫して語られているのは、
環境を嘆く前に、自分はどう向き合っているか という問いです。

思うようにいかない仕事
報われない努力
理不尽に感じる出来事

そうした状況の中でも、

その立場、その条件の中で、
自分は最善を尽くしているか。

この問いは、耳が痛いほどシンプルで、だからこそ深く刺さります。

エンジニアの仕事も同じです。
要件が曖昧な案件、制約の多いシステム、厳しいスケジュール。
理想通りに進む現場など、ほとんどありません。

だからこそ、「この条件の中で、どう価値を出すか」を考え続ける姿勢が、長いキャリアを支えます。


3. 「誠実さ」は、最終的に自分を助ける

『道をひらく』を読んで、私が毎回あらためて感じるのは、
誠実に積み重ねたものは、必ず自分に返ってくる ということです。

近道を探したくなる気持ち。
要領よく立ち回りたくなる瞬間。
誰かのせいにしたくなる場面。

そうした誘惑に対して、
・手を抜かない
・嘘をつかない
・ごまかさない

この当たり前を続けることは、簡単ではありません。

しかし、長い目で見れば、誠実さこそが
「信頼」「仕事の幅」「次のチャンス」
を連れてきます。

これは、会社経営でも、エンジニアとしてのキャリアでも、まったく同じです。


4. 年末にこそ考えたい「自分は何を積み上げたか」

年末は、結果ばかりに目が向きがちです。

売上はいくらだったか
評価はどうだったか
目標は達成できたか

もちろん大切な指標ですが、それ以上に重要なのは、

今年、自分は何を積み上げたか。

・考え続けたこと
・逃げずに向き合った課題
・地味でもやり切った仕事

『道をひらく』は、そうした“目に見えにくい積み重ね”の価値を、静かに教えてくれます。


まとめ:道は、与えられるものではなく、ひらくもの

『道をひらく』というタイトルは、
「正解の道がどこかに用意されている」
という意味ではありません。

悩みながら、迷いながら、
それでも前に進もうとする中で、
自分の歩いた跡が、いつしか道になる。

そんなメッセージだと、私は受け取っています。

2025年も、簡単な一年ではありませんでした。
それでも、現場で踏ん張り、考え、積み上げてきた一つひとつが、確実に次の年につながっています。


年末のご挨拶として

クラウン情報テクノロジーは、
派手な近道よりも、誠実な積み重ねを大切にする会社でありたいと考えています。

金融システムという「信頼」が何より重要な世界で仕事をする以上、
人としての姿勢こそが、最大の技術だと信じているからです。

来年もまた、
学び、考え、言語化しながら、
一歩ずつ道をひらいていきたいと思います。

本年も本当にありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください。

—————————————————
株式会社クラウン情報テクノロジー
代表取締役 増井 陽介