『GRIT やり抜く力』から考える、仕事に必要なもの

こんにちは。クラウン情報テクノロジーの増井です。

毎月最終週は「社長の本棚」と題して、印象に残った一冊をご紹介しています。

今回取り上げるのは、アンジェラ・ダックワース著『GRIT やり抜く力』です。

成果を分けるのは才能ではなく、やり抜く力である——
そんなシンプルでありながら、本質を突いたメッセージが印象に残る一冊です。

仕事における「やる気」や「モチベーション」とは何なのか。
その捉え方についても、改めて考えさせられました。

1.モチベーションという言葉への違和感

仕事をしていると、「モチベーション」という言葉をよく耳にします。
やる気が出ない。モチベーションが上がらない。

そういった理由で、行動が止まってしまう場面も少なくありません。
ただ、私はこの「モチベーション」という言葉に、あまりしっくりきていません。

私の辞書には、「モチベーション」という言葉はないのです。


2.やる気に左右される働き方の不安定さ

やる気があるからやる。
やる気がないからやらない。

この考え方は一見自然に見えますが、仕事という観点では非常に不安定です。

なぜなら、感情はコントロールできないからです。

一方で、仕事ができる人を見ていると、共通点があります。

それは、モチベーションに左右されず、淡々と行動しているということです。


3.成果を分けるのは「やり抜く力」

今回ご紹介する『GRIT やり抜く力』では、
成果を出す人の特徴として、「やり抜く力(GRIT)」が挙げられています。

ここで重要なのは、GRITは「やる気の強さ」ではないという点です。

・長期的に取り組み続けること
・簡単に方向を変えないこと

つまり、成果を分けるのは瞬間的なモチベーションではなく、継続する力です。


4.短期の経験では見えないものがある

この「やり抜く力」は、エンジニアのキャリアにおいても非常に重要です。

最近は、数か月単位で現場を変えたり、短期間で転職を繰り返したりするケースも見られます。
また、経験が浅い段階で「フルスタックエンジニア」を名乗る方も少なくありません。

もちろん、さまざまな経験を積むこと自体を否定するものではありません。

ただ、現場の実感として言えるのは、
1つのプロジェクトにしっかり向き合い、一定期間やり続けることでしか見えないものがあるということです。

例えば、

・業務の本質的な理解
・システムの背景にある設計思想
・トラブル対応や例外処理の蓄積

これらは、表面的に触れただけでは身につきません。

一般的には、2年以上関わってはじめて見えてくる領域も多いと感じています。


5.仕事で本当に重要な3つのポイント

整理すると、仕事において重要なのは次の3点です。

  1. モチベーションは前提ではない
  2. 行動は自分でコントロールできる
  3. 継続することでしか見えない領域がある

短期的な経験の積み重ねではなく、
一定期間やり抜くことによって、初めて本質的な力が身につきます。


6.仕事に必要なのは「やる気」ではない

仕事に必要なのは、モチベーションではありません。
おも目の前のことに向き合い、淡々とやり続けること。

そして、簡単に環境を変えず、1つの仕事をやり抜くこと。

その積み重ねの中で、結果として成果が生まれ、
モチベーションのようなものが後からついてくるのだと思います。


7.Podcast

今回のテーマは、エンジニアのキャリアの考え方にも直結する内容です。

Podcastでは、
「なぜ一定期間やり抜くことが成長につながるのか」について、
もう少し具体的な現場の話も交えてお話ししています。

ご興味のある方は、ぜひそちらもお聞きください。
👉 Spotify
https://open.spotify.com/show/5gd6zaGHfE2kQmylNUFc9r

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https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id1870195044